このような湯飲みを作るためにBlenderでは簡単にモデリングできるような機能が備わっています。
今回はBlenderのモデリング支援機能「Spin(スピン)」を使ってモデリングします。
スピンについて
3Dカーソルを原点として指定回数回転させてモデリングを楽にしよう、という機能です。
タイヤ、コップ、テーブルの天板など360°対照のものを作るにはこの「スピン」は欠かせません。
回転させる角度や回数も指定できるので、テーブルの角を90°分回転させてなめらかなメッシュを作成することも出来ます。
作成の流れ
- メッシュを配置する
- 断面図を平面上に描く(メッシュ)
- 回転させたい軸からの視点にビューを変更する
- スピンさせる
- 全Vertex選択し、RemoveDoubleで重複頂点を削除する
メッシュを配置
メッシュを配置します。
画像では3Dカーソルが(X= Y=0 Z=0)にあります。この状態でX軸上(Global Y=0)にコップの断面図を書いていきます。
メッシュを配置
X軸を左右に見る視点(物体正面からの視点。テンキー「1」)へ切り替えます。
断面図を平面上に描きます
コップの断面図を描きます。この時、描くのは半分だけでOKです(360°回転させるため)。
回転させたい軸からの視点へ切り替えます
今回の場合、X軸上の平面に断面図を描きました。それをZ軸を軸にして360°回転させたいですから、Z軸からの視点へ切り替えます(物体上からの視点。テンキー「7」)。
スピンさせます
デフォルトだと画像のように回転量は90°で回数は9回となっています。
希望の回転角度、分割回数を指定します
湯飲みコップの場合、360°回転させたいので指定します。
RemoveDoubleボタンで重複するVertexは全て削除します
RemoveDoubleボタンで重複するVertexを削除します。上部には削除されたVertexの数が表示されます。
細分化して滑らかにします
サブサーフェイスで表面を滑らかに、さらにSmoothボタンで滑らかに!
湯飲みコップの出来上がり
画像はマテリアルやテクスチャ、ライティングなどを設定済み
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